カテゴリー別アーカイブ: 掛軸をつくる

大人のためのワークショップ「掛軸をつくる」ご報告(後編)

8月7日のブログでもご報告いたしました、大人向けワークショップ「掛軸をつくる」が終了いたしました。7月24日(木)にはじまり、7月31日(木)、8月7日(木)、8月21日(木)の計4日間、ワークショップを行いました。

後半2回も集中力を要する作業が続きましたが…そのときの様子を一部ですがご報告いたします。

h26kakejikukouhen1第3回も引き続き掛軸の作成です。耳捨て糊、総裏打ちという作業です。作業は2人1組で行わないとできないものもありましたが、先生方の楽しくて丁寧なご指導もあり、順調に進めている人が多いようでした。

h26kakejikukouhen5緊張する作業が続きましたが、3回目の後半はアイスブレイクも兼ねて根津節二先生による「掛軸について」の講義が行われました。裂の色や柄にも意味があり、季節や書画の内容によっても変わる、等のお話に皆興味津々。着物を選ぶように裂の色や柄も選ぶ…今まで掛軸にかけられている絵しか見ていませんでしたが、これからは裂にも目を向け楽しめそうです。

h26kakejikukouhen2さて、いよいよ最後の第4回では仕上げの作業を行いました。まずは軸棒付け、表木付け、釚打ち込みといった作業をして、実際に使用できる形にしていきました。単純そうな作業ですが、1つ1つが紙一重の技が要り、そう簡単にはいきません。

h26kakejikukouhen3最後は巻き方や保管方法についても丁寧な指導があり、この4日間で作り上げた掛軸を大切に飾ったりしまっておく知識を得ることができました。

すべての行程が終わったら、出来上がった作品を展示してみました。どの掛軸もとても初心者が作ったとは思えないほど綺麗な仕上がりで、個性豊かな掛軸がズラッと並んだ光景は、たいへん壮観でした。

神戸表具内装協会の先生方、ご指導ありがとうございました。参加者の皆さん、4日間お疲れ様でした!

h26kakejikukouhen4参加者の感想には、先生方の気さくさに触れ、作業をしていく中で掛軸の様々な裏話を聞くことができて、たいへんよかったという声も聞かれました。少人数制で先生方との距離が近いことも小磯記念美術館の大人向けワークショップの魅力の1つです。

大人向けワークショップ「掛軸をつくる」は終了いたしましたが、今後も小磯記念美術館では大人向け、もしくは子供も大人も参加できるワークショップを企画しています。こちらのブログでも告知いたしますので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。

【Masa】

大人のためのワークショップ「掛軸をつくる」ご報告(前編)

現在小磯記念美術館では大人のためのワークショップ「掛軸をつくる」を開催しています。

kakejiku1417月から8月にかけて全4回のプログラムを通して、水墨画の制作からはじまり、掛軸を完成させます。kakejiku142

第1回は掛軸にする作品の制作です。水墨画家の林静佳先生のご指導の下、竹や蓮を描きました。先生が手書きのお手本をご用意してくださったこともあり、参加者の皆さんもどんどん筆が動き、素敵な作品が次々と生まれていました♪林先生は水墨画教室も開いています。教室や展覧会の情報は

林先生のホームページでご確認ください。(林先生のホームページ http://www.geocities.jp/suibokubokusai/index.html

第2回は神戸表具内装協会から7名の講師の方がいらっしゃって掛軸を作成しました♪kakejiku143

第1回で制作した水墨画に合う裂を選び、裁断したり、糊止めをして形にしていきます。失敗できない工程も多く、緊張感がありましたが、参加者2人につき1人の講師についていただきましたので、無事に作業を終えることができました(^O^)

kakejiku144だいぶ見覚えのある掛軸の形に近くなってきました。さて、今後はどのような工程を経て掛軸が完成するのでしょうか…後半のご報告をどうぞお楽しみに♪

【Masa】

「掛軸をつくる」 4回目

3月6日(木)は、大人のためのワークショップ「掛軸をつくる」、ついに最終回となりました。
前回は、【総裏打ち】まで済みました。本日、掛軸づくりの仕上げをしていきます。

まずは、裏打ちした紙を裁断します。その前に、裏打ちした面に【ろう】を塗っていきます。塗る時に、数珠のような玉が連なったもので、ろうを伸ばしていき、均等にろうをなじませます。
これは、防湿効果や、毛羽立ちを防ぐ、糊気を取って柔らかくする効果があるそうです。
そして、切れ目を入れて裏に折り返し、しっかりを折れ目をつけてから、はさみやカミソリを使って切ります。

   
次に、【軸棒】と【表木】を付けます。


まずは、毛羽立ちを防ぐために糊止めをしておきます。
それから、表木の両端に和紙を貼り付けます。掛軸に付けた際、見える部分になるので、絹の紙を貼っておきます。

   
そして、表木を掛軸の上に、軸棒を下に、しっかりと引っ張りながら、糊付けをします。

  

続いて、【カン打ち込み】。
掛け緒を付ける金具を、表木を付けた掛軸の上に金槌で打ち付けます。


最後に【掛緒】【巻緒】を取り付けます。
さきほど取り付けた金具に掛緒を通してしっかり結びます。片方ずつ、緩まないように、ねじれないように引っ張りながら結びますが、これがけっこうややこしくて悪戦苦闘されている方もいらっしゃいました。
そして、巻緒。これは、糸で掛緒の中心に縫い付けます。

   

これで、掛軸が完成しました!
全員の掛軸を並べてみると、裂の色合いもそれぞれですが、作品を引き立てていて、素敵な出来上がりになりました。
自分で描いた作品を自ら表装してみて、掛軸は、見えないところまで丁寧にとても時間をかけて作られていることが分かり、貴重な体験となりました。

最後に、講師の先生方も一緒に全員で記念写真。


これからは、作品だけでなく裂の合わせ方や表装の仕方などにも注目して、掛軸を楽しむことができそうですね。
みなさま、本当にお疲れさまでした!

【S】

 

「掛軸をつくる」 3回目

2月27日(木)に、大人のためのワークショップ「掛軸をつくる」3回目が開催されました。
前回に引き続き、掛軸を作成していきます。
前回は、裂(きれ)の裁断・糊付けをし、表の面が出来上がりました。
本日は、裏の面を仕立てていきます。

まずは【耳糊】といって、前回裏面に折り返した【耳折】の部分に2度糊づけします。

次に、本紙(作品部分)と一文字のつなぎ目にわずか3mm程の細い和紙を貼りつけます。
はけを立てて先の方を使い、わずかな部分に糊付けをします。貼りつけたら、はけで上からたたきつけ、糊をなじませます。
先生のはけ使いを真似て、しっかりと和紙をつけていきます。

 

続いて【裏打ち】です。いくつかの大きさ、種類の異なる紙を重ねて貼りつけていく、少し難しい工程で、みなさんメモを取りながら集中して先生のお手本に見入っています。

まず、上と下の部分に和紙をつけます。ここは、仕上げの段階で軸棒と表木が入る部分なので、筒状に空くように紙を折っておきます。
糊は付けずに水だけを全体につけます。

  

そこへ少し重ねるように、絹に和紙で裏打ちしたものを糊づけします。和紙の面に薄めた糊をぬっておいて貼りつけます。

 
そして、大きめの和紙を全体に貼りつけます。これも薄めた糊を全体につけておきます。

 

和紙は薄いので、糊をつけて貼りつける作業は、慎重に行います。
はけは、中心から外へ横に流すように動かし、全体に均等に糊がつくようにします。貼りつけた後は、はけで優しくなぞって空気をぬいたり、浮いている部分は、へらでなぞっておさえていきます。
みなさん、はけ使いにも慣れ、裏打ちした部分を丁寧に仕上げていきました。

    

そして、軸棒が入る部分に補強のために、絹の紙を短冊型に細く切り、左右に貼りつけます。ここでは、水の少ない硬めの糊を使用します。

   

こうして、後は長い時間をかけて乾かしておきます。

午後からは、それぞれが持ってきた別の作品に裏打ちをしていきます。

   
みなさん、1回目の水墨画の講座で教わったことを活かして、それぞれ好きなものを描いていたり、短歌などが描かれているものもありました。
こちらも裏打ちだけでなく、立派な掛軸に表装したくなるような素敵な作品でした。

 

そして、本日は講師の先生より「掛軸について」講義をしていただきました。


掛軸は、格式によって仕立てが変わり、表装する作品に描かれているものによっても様式が異なってくるそうです。
絵の存在感を壊さないように、使う裂の色や柄、分量などバランスを考えて制作されているそうです。
表具師の先生ならではの、エピソードも交えながら楽しい講義となりました。

来週は、いよいよ最終回!仕上げの段階に入っていきます。
あと、もう少しで掛軸が完成します・・次回も頑張っていきましょう^^

【S】

「掛軸をつくる」 2回目

2月20日(木)は、大人のためのワークショップ「掛軸をつくる」2回目が開催されました。
神戸表具内装協会より講師の先生方にお越し頂き、前回の講座で描いた水墨画の作品を表装していきます。

      

まずは、作品と、作品を囲む表面の布を裁断していきます。
一文字の部分と、上下と柱の裂(きれ)をそれぞれ選び、寸法を測って真っ直ぐになるよう慎重に切っていきます。

  

裁断が出来たら、布が毛羽立つのを防ぐために、裁断した面に糊を丁寧に塗っていきます。
これが【糊止め】です。

糊が乾くまで、しばらくおいて置きます。
午後からは、裁断した作品と布を糊付けし、掛軸の形をつくっていきます。これを【付け回し】といいます。

  
わずかな糊しろの部分に丁寧に糊を塗って布を合わせていきます。
糊は水が多すぎると粘着力が弱まるので、微量の水を足しながら調整して使っていきます。

続いて、掛軸の幅を決め裁断していきます。


カッターや目打ちの使い方など細かく指導を受け、きれいに裁断していきます。
ここでも、裁断した後に糊止めをしておきます。

そして、【耳折】。幅を決め裁断した両側を少し裏に折り返して糊付けしておきます。

本日はここまで。
朝から夕方までの長丁場でしたが、受講者のみなさんは、集中して丁寧に作っておられました。
休憩時間に先生に質問し、熱心に掛軸についてお話を聞いていらっしゃる方もいて、とても良い雰囲気でした。

今回で、だいぶ掛軸の形が見えてきましたが、まだまだこれからです!
次回は【裏打ち】といって、少し難しい工程に入るようです・・・みなさま次回も頑張りましょう^^

【S】

「掛軸をつくる」 1回目

大人のためのワークショップ「掛軸をつくる」が2月6日(木)より始まりました。
全4回の講座で、本格的な掛軸に仕立てていきます。

1回目は、谷口禮子先生のご指導のもと、掛軸に仕立てる作品を水墨画で描きました。

水墨画は初めてという方が多く、まずは先生のお手本を見ながら運筆の練習をしました。
水墨画は、油絵や水彩画のように重ね塗りして色や形を修正することができません。
一度、濃く出てしまったらそのままなので、どのような濃さ・太さで墨が出るのか、線や円を描くことで筆遣いを確認しました。

  

濃淡や、かすれ具合を利用して表現していきます。
例えば、花の葉を描くときは、まず薄く葉の形をイメージして筆をおき、そのあと葉の半分に濃く墨をおきます。
太く濃くさせるときは、後から墨を重ねるようにして、立体感などを表現します。

また、かすれさせることで山の稜線や、草木などを描くこともできます。
先生の描かれたお手本を見たときは、とても複雑で難しそうな印象でしたが、墨がかすれるのを利用して、また筆のおき方やぬき具合で不思議と山なみや草木の茂る風景に見えてきます。

  

今回、山なみの風景と月と老梅の風景の2種類を描き、上手く描けた方を清書の作品としました。
次回からは、この作品を表装してゆく掛軸づくりがいよいよ始まります。

何気なく目にしている掛軸ですが、どのように作られているのかは意外と知らないものです・・・また新しい発見がありそうです!

まだまだ始まったばかりの「掛軸をつくる」ワークショップ、次回の様子も美術館通信でお伝えします。
お楽しみに・・♪

【S】

大人のためのワークショップ「掛軸をつくる」

人気のワークショップが今年も開催されます。

◆大人のためのワークショップ「掛軸をつくる」◆

【日時】2014年2月6・20・27・3月6日の木曜日 ※4回通して参加できる方に限ります。

【場所】小磯記念美術館2階 絵画学習室

【講師】水墨画:谷口禮子氏(兵庫県水墨画協会)

    表装講師協力:神戸表具内装協会

【内容(予定)】1日目 2月6日  13:30~16:00  軸装する作品を制作

        2日目 2月20日 10:00~16:00  裏打ちされた作品を表装していく

        3日目 2月27日 10:00~16:00  掛軸に仕立てる

        4日目 3月6日  10:00~16:00  完成、裏打ちの実技体験、表具について(講義)

【材料費】実費 約6~7千円 (初日 要・入館料)

【道具】水墨画用画材、軸装用道具等は用意しています。

【定員】14名 (応募多数の場合は抽選を行います。)

【締切】1月23日(木) 定員まで受付ますので、お問い合わせください。

 

<申込方法・お問い合わせ>

往復はがきにて、お申し込みください。

・講座名:大人のためのワークショップ「掛軸をつくる」 ・住所 ・お名前(ふりがな) ・年齢 ・連絡先電話番号

を往信面に明記の上、お送りください。

宛先 〒658-0032 神戸市東灘区向洋町中5-7

    神戸市立小磯記念美術館 ワークショップ係

 

水墨画で作品を描き、本格的な掛軸に仕立てます。毎回とても人気の講座です、ぜひご参加ください。

  

ワークショップの様子。

【S】

「掛軸をつくる」ワークショップ 楽しく終了

10月6日、「掛軸をつくる」ワークショップ、水墨画作品を描いて表装まで、ついに完成しました!完成させた方々の笑顔がまぶしい!!  ちなみに集合写真に写っている掛軸は、先生が見本としてつくられた作品です。

掛け軸を作る過程において、掛軸の構造を経験的に学ぶことができたような気がします。

和紙の強度と布の強度をそろえるための裏打ちや、軸の重みに耐えられるように補強する軸助けなど、実際作品を鑑賞している際には決して見ることができない、隠れてしまっている作業がいくつもありました。たくさんありすぎて、ここで正確にご紹介することができないことが心苦しい限りです。

それらは、掛軸を飾った時の重力を鑑みて、省略することがはばかられる作業ばかりです。掛軸を裏返したり解体したりしなければ見ることができない、ひとつひとつの細やかな部分が、長く、美しく、掛軸の形を保持するための重要な役割を果たしているのでしょう。

掛軸の様式が完成されてから現在まで、長い歴史の中でほとんど形が変えられてこなかったのは、考えてみると驚きです。現代の人々が生み出したもので、長きにわたって形を変えずに残っていくものがあるのでしょうか。。。

参加者の皆さんにご好評をいただきましたので、来年も開催したいと考えております。本物の掛軸を、プロフェッショナルの表具師の先生方にご指導いただけます。本物にこだわる美術館ならではのワークショップです。開催そのものも未定ですが、ご興味のある方は、来年の夏頃からホームページをこまめにチェックいただくか、美術館にお問い合わせください。

~「なぜ、小磯記念美術館で掛軸?」 と思われるかもしれませんが、小磯良平の作品の中には、軸装にしたものも確認されています。いつか美術館でごらんいただく機会があれば良いのですが。。。。

明治生まれの小磯良平は、少年時代、祖父が書を楽しむ際に墨を磨る役目を申しつかることがしばしばあったといいます。また、能楽の小鼓の半プロであった父が、自宅で謡や仕舞、鼓の稽古をする姿も見ていました。「モダン」「ハイカラ」と称されてきた小磯良平ですが、少年時代は武家の暮らしの名残がある環境で育っているのです。

~表具師の先生方、ご多忙の中、本当にありがとうございました!~   【D】

「掛軸をつくる」ワークショップ 第2回 表具(1)

9月15日(木)10時~17時まで、第1回目のワークショップで描いた水墨画を表具に仕立てる作業に取り組みました。講師の先生は、神戸表具内装協会の表具師の方々で、三上崇氏、根津節二氏、根津佳弘氏です。それに、ボランティアで、神戸マイスターの中嶋和秀師と松田伸一師がお越しくださいました!日常めったにお会いすることがない表具のプロフェッショナルの方々に初めは緊張しましたが、表具師の方々の和気藹々とした仕事の進行や、先生方が、それぞれのこだわりを主張する軽快なやりとりに、やがて、受講している方々も先生にツッコミを入れるほどリラックスされていました。おしゃべりをしながらも作業の手は忙しく、一つ一つの作業を細かく正確に積み重ねていかなければならないという、頭も手もフル回転の一日でした。「できるかしら?」と不安にされていた方も、先生の指導のもと完成です。受講者の方々は協力しつつ、総裏打ちの作業まで終えました。

ちなみに、今回の作業は、描いた作品をあらかじめ先生にお預けし、2度の裏打ちをしていただいた段階から始めています。その際、先生は、それぞれの作品に合った裂(きれ)を選んで、裂の裏打ちも済ませておいてくださっていました。すべて正絹です。

たくさんの工程があることと、それぞれの作業をきちんとすることで、出来上がりの美しさが左右されることを学びました。集中力と根気が必要です(養われます!)。

一文字の裂は、模様の出し方にも配慮がされており、模様の数を奇数と偶数(陰と陽)に配するそうです。また、使用目的(絵画の種類、宗教、茶道具etc.)に応じて、裂の組み合わせ、配色等に伝統的な決まりがあり、それに関する膨大な知識と、センスが問われます。

                                                        ―決まり事があるとはいえ、それさえ守っていれば、あとはセンスで勝負なのでは?という感想を持ちました。日本の文化の固そうで柔らかい、そして奥深い一面を、垣間見ました。 【D】

 

「掛軸をつくる」ワークショップ 第1回 ~水墨画を描く~

当館では、昨年の「岸田劉生展」から、大人のためのワークショップとして、「掛軸をつくる」を開催しています。今年も9月8日に、第1回目の水墨画を描く回を開催しました。次回以降の3回で、描いた作品を掛軸に表具していきます。

水墨画を教えてくださるのは、宓冬瑩(ミー・トンイン)先生です。とても分かりやすくて、プロフェッショナルなお話です。今年のモチーフは、「竹」です。まず、墨の“色”をつくることから始めて、筆の使い方→技法→先生の作品の模写→自分の作品へとすすんでゆきました。

黒く見える墨も、水で薄めることによって、いろいろな“色”を作ることができます。抽象絵画のようです。

次に「直筆」と「側筆」の筆遣い。直筆は基本ですが、とても難しい・・・みるみるうちに竹が出現します。

「手にささると痛い、笹の葉そのものを想い出して」という先生の言葉にみなさん大きく頷きます。

筆の方向、スピード、墨の色などの心配りをしつつ、時には偶然が生み出す“味”も期待します。

先生は身体を大きく使って大胆に、時に繊細に筆を運びます。息づかいも重要なのでしょう。

この日に学んだ竹の表現は“写意”だそうです。描き手の精神を表しています。作品からその人の心の状態がわかってしまうわけですね。精神性を大切にする東洋人ならではの感覚です。文人が描く表現でもあります。 【D】

 

 

作品が完成です。次の表具が楽しみです。