「掛軸をつくる」 3回目

2月27日(木)に、大人のためのワークショップ「掛軸をつくる」3回目が開催されました。
前回に引き続き、掛軸を作成していきます。
前回は、裂(きれ)の裁断・糊付けをし、表の面が出来上がりました。
本日は、裏の面を仕立てていきます。

まずは【耳糊】といって、前回裏面に折り返した【耳折】の部分に2度糊づけします。

次に、本紙(作品部分)と一文字のつなぎ目にわずか3mm程の細い和紙を貼りつけます。
はけを立てて先の方を使い、わずかな部分に糊付けをします。貼りつけたら、はけで上からたたきつけ、糊をなじませます。
先生のはけ使いを真似て、しっかりと和紙をつけていきます。

 

続いて【裏打ち】です。いくつかの大きさ、種類の異なる紙を重ねて貼りつけていく、少し難しい工程で、みなさんメモを取りながら集中して先生のお手本に見入っています。

まず、上と下の部分に和紙をつけます。ここは、仕上げの段階で軸棒と表木が入る部分なので、筒状に空くように紙を折っておきます。
糊は付けずに水だけを全体につけます。

  

そこへ少し重ねるように、絹に和紙で裏打ちしたものを糊づけします。和紙の面に薄めた糊をぬっておいて貼りつけます。

 
そして、大きめの和紙を全体に貼りつけます。これも薄めた糊を全体につけておきます。

 

和紙は薄いので、糊をつけて貼りつける作業は、慎重に行います。
はけは、中心から外へ横に流すように動かし、全体に均等に糊がつくようにします。貼りつけた後は、はけで優しくなぞって空気をぬいたり、浮いている部分は、へらでなぞっておさえていきます。
みなさん、はけ使いにも慣れ、裏打ちした部分を丁寧に仕上げていきました。

    

そして、軸棒が入る部分に補強のために、絹の紙を短冊型に細く切り、左右に貼りつけます。ここでは、水の少ない硬めの糊を使用します。

   

こうして、後は長い時間をかけて乾かしておきます。

午後からは、それぞれが持ってきた別の作品に裏打ちをしていきます。

   
みなさん、1回目の水墨画の講座で教わったことを活かして、それぞれ好きなものを描いていたり、短歌などが描かれているものもありました。
こちらも裏打ちだけでなく、立派な掛軸に表装したくなるような素敵な作品でした。

 

そして、本日は講師の先生より「掛軸について」講義をしていただきました。


掛軸は、格式によって仕立てが変わり、表装する作品に描かれているものによっても様式が異なってくるそうです。
絵の存在感を壊さないように、使う裂の色や柄、分量などバランスを考えて制作されているそうです。
表具師の先生ならではの、エピソードも交えながら楽しい講義となりました。

来週は、いよいよ最終回!仕上げの段階に入っていきます。
あと、もう少しで掛軸が完成します・・次回も頑張っていきましょう^^

【S】