耳をすませば…

開館20周年記念のロビーコンサートの第2弾も、やはり小磯さんが絵画の中に描いた楽器、リュートを演奏していただきました。

とにかく、小磯さんはこのリュートという楽器が大好きだったようです。

初めてリュートが登場するのは、1954年の《音楽》(当館所蔵)という作品のようです。ちょうど、小磯さんが東京藝術大学の教授に昇任した翌年の

小磯良平《音楽》 神戸市立小磯記念美術館蔵

小磯良平《マヌキャン》神戸市立小磯記念美術館蔵

ことですから、音楽学部を通じてリュートを購入

したと考えられます。こちらのリュートもドイツ製

です。小磯記念美術館には2本のリュートがあり

ます。《マヌキャン》に描かれているのがその2本

です。

ところで、かねてから、気になっているのですが、

当館には、リュートのケースがありません。

《マヌキャン》に描かれているリュートのケースは

いったい今どこにあるのでしょうか。。。

 


さて、リュートという楽器は、宮廷で、お姫様がお眠りになられる時などに奏でられたそうです。とても穏やかで優しい音色の楽器です。演奏者によって、音色は変わるそうですが、この日の高本一郎氏の演奏は、とても癒やされる、柔らかい音色でした。

コンサートを聴かれている皆さんの、なんと静かなこと。耳を傾けるとは、こういうことなのか。とあらためて関心しました。

大きな音だから、変わった音だから、人の心に届くものではありませんね。久しぶりに深々と音を楽しんだひとときでした。【D】