生誕115年記念 今井朝路展

今井朝路(いまいあさじ)

平成24120日(金)から始まる今井朝路の生誕115年を記念した展覧会に先立ち、今井朝路について少しご紹介いたしましょう。・・今井朝路については明らかでないことが山のようにあります。戦禍のためにきちんとした資料が残っていないことと、いろいろな人がいろいろなことをエッセイで書いているものの、それらの情報がまちまちで正しい記述ではないため、本当はいったい???という疑問がなかなか消えません。

まず、最初に、今井朝路は何者なのか??・・・初め日本画を修得し、その後川西英のすすめにより油彩画に転向。個展を開催していましたから、“画家”と言ってよいでしょう。

しかし!絵を描くだけでは飽き足らず、詩をつくり、仲間達と集まって詩の会を開催し(ここにはまだ中学生でありましたが、後に詩人となる竹中郁も参加していました。また、同じクラスであった小磯良平も今井朝路の所に遊びに行っています。)。。。となると、今井朝路は画家で詩人となりましょうか。

さらに!演劇にも興味を示して「パルナス座」を結成し、劇の上演も行いました。。。では画家で詩人で俳優でちょっと演出家??

当時、新しい演劇が盛んでしたが、今井朝路は、これについて「興行的、営利的になつて低級」であり、「劇の精神的要素や芸術的妙味」がそこなわれてしまっていると言い、衣裳や舞台装置が簡素であっても、心に訴えかけるような芝居をするために、「パルナス座」を結成したようです。実際の劇の様子を伝えるものは未発見ですが、今井が、敬愛する友人である川西英に送った葉書の中に、劇中の今井の衣裳を伝えるイラストが確認されます。

展覧会では今井の戦後の制作とあわせて、資料を展示します(続く)         【D】