「掛軸をつくる」ワークショップ 第1回 ~水墨画を描く~

当館では、昨年の「岸田劉生展」から、大人のためのワークショップとして、「掛軸をつくる」を開催しています。今年も9月8日に、第1回目の水墨画を描く回を開催しました。次回以降の3回で、描いた作品を掛軸に表具していきます。

水墨画を教えてくださるのは、宓冬瑩(ミー・トンイン)先生です。とても分かりやすくて、プロフェッショナルなお話です。今年のモチーフは、「竹」です。まず、墨の“色”をつくることから始めて、筆の使い方→技法→先生の作品の模写→自分の作品へとすすんでゆきました。

黒く見える墨も、水で薄めることによって、いろいろな“色”を作ることができます。抽象絵画のようです。

次に「直筆」と「側筆」の筆遣い。直筆は基本ですが、とても難しい・・・みるみるうちに竹が出現します。

「手にささると痛い、笹の葉そのものを想い出して」という先生の言葉にみなさん大きく頷きます。

筆の方向、スピード、墨の色などの心配りをしつつ、時には偶然が生み出す“味”も期待します。

先生は身体を大きく使って大胆に、時に繊細に筆を運びます。息づかいも重要なのでしょう。

この日に学んだ竹の表現は“写意”だそうです。描き手の精神を表しています。作品からその人の心の状態がわかってしまうわけですね。精神性を大切にする東洋人ならではの感覚です。文人が描く表現でもあります。 【D】

 

 

作品が完成です。次の表具が楽しみです。