「掛軸をつくる」ワークショップ 第2回 表具(1)

9月15日(木)10時~17時まで、第1回目のワークショップで描いた水墨画を表具に仕立てる作業に取り組みました。講師の先生は、神戸表具内装協会の表具師の方々で、三上崇氏、根津節二氏、根津佳弘氏です。それに、ボランティアで、神戸マイスターの中嶋和秀師と松田伸一師がお越しくださいました!日常めったにお会いすることがない表具のプロフェッショナルの方々に初めは緊張しましたが、表具師の方々の和気藹々とした仕事の進行や、先生方が、それぞれのこだわりを主張する軽快なやりとりに、やがて、受講している方々も先生にツッコミを入れるほどリラックスされていました。おしゃべりをしながらも作業の手は忙しく、一つ一つの作業を細かく正確に積み重ねていかなければならないという、頭も手もフル回転の一日でした。「できるかしら?」と不安にされていた方も、先生の指導のもと完成です。受講者の方々は協力しつつ、総裏打ちの作業まで終えました。

ちなみに、今回の作業は、描いた作品をあらかじめ先生にお預けし、2度の裏打ちをしていただいた段階から始めています。その際、先生は、それぞれの作品に合った裂(きれ)を選んで、裂の裏打ちも済ませておいてくださっていました。すべて正絹です。

たくさんの工程があることと、それぞれの作業をきちんとすることで、出来上がりの美しさが左右されることを学びました。集中力と根気が必要です(養われます!)。

一文字の裂は、模様の出し方にも配慮がされており、模様の数を奇数と偶数(陰と陽)に配するそうです。また、使用目的(絵画の種類、宗教、茶道具etc.)に応じて、裂の組み合わせ、配色等に伝統的な決まりがあり、それに関する膨大な知識と、センスが問われます。

                                                        ―決まり事があるとはいえ、それさえ守っていれば、あとはセンスで勝負なのでは?という感想を持ちました。日本の文化の固そうで柔らかい、そして奥深い一面を、垣間見ました。 【D】